医療法人スカンジナビア会 クリニックささもと歯科
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口腔機能低下症とは、加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能が複合的に低下している疾患です。
では、口腔機能とはどういうことなのかというと、咀嚼・嚥下・発音・唾液の分泌などをさし、食べること、話すことにおいて重要な役割を担っています。口腔機能が低下すると、食物の種類が制限されるので、免疫力の低下や、全身の筋力低下が起こります。また、食事や会話に支障をきたし、人との付き合いがおっくうになってしまい、家に閉じこもりがちになり、心と身体の活動性が低下し、寝たきりや認知症などの引き金となり要介護、誤嚥性肺炎など死亡率が上がってしまいます。口腔機能を維持・回復できれば、死亡率や要介護になる危険性を減らせる可能性があります。
いきなりですが、皆さんは日本人の死因原因はご存知でしょうか? 1位 癌、2位 心疾患、3位 肺炎、4位 脳血管障害となっており、3位の肺炎で死亡する人の94%は75歳以上であり、90歳以上では死因原因の2位に上がります。
日本老年歯科医学会「70歳以上の高齢者の誤嚥性肺炎に関する総入院費の推計値(2014年)」より、70歳以上の高齢者では毎日2万人が誤嚥性肺炎で入院されており、年間の入院費用は約4,450臆円と推計され医療費用の観点で誤嚥性肺炎予防の社会的な意義が示されました。さらに、2017年に厚生労働省で、口腔健康は、全身の健康にもつながることから、障害を通じて歯科健診の充実、入院患者の要介護者に対する、口腔機能管理の推進など、歯科保健医療の充実に取り組むことで、在宅・入院患者の摂食嚥下機能の改善により、誤嚥性肺炎のリスクは低下し、医療費抑制につながるというエビデンスがどんどん出てくることから、歯科・口腔疾患予防が評価されるようになってきました。
誤嚥性肺炎は食べてから飲み込むまでがうまくできなくなることを背景に発症します。こうした障害を摂食・嚥下障害といいます。主に、脳卒中やパーキンソン病などで筋肉や神経に問題が生じ嚥下機能が衰えるのと、加齢により咀嚼や嚥下に必要な筋力が衰えていきます。筋力が低下すると飲み込むとき気道を閉じることが出来づらく食べ物が気管に入りやすくなります。摂食・嚥下障害が存在すると、唾液や食べ物などと共に口腔内の歯周病菌を代表する多数の細菌が気道に入り込み誤嚥性肺炎発症の直接的な原因となります。
そこで当院では、70歳以上の方を対象に口腔機能状態の検査を行い、口腔機能改善・維持のための指導、働きかけを行っています。口腔機能訓練を行うことにより、むせることが少なくなったり、唾液量が増えるので、口臭の減少など衛生状態の改善がみられるのはもちろん、回復するのは口腔だけでなく、長時間座ることができるようになったり、車椅子から杖歩行になったりと日常生活の向上につながります。
ある患者様は、訓練をしたことにより食事量が増えたとおっしゃっていました。少しでも多くの患者さまの健康寿命をのばすお力になれればと思います。
舌の力を測るものです。舌は食べ物を飲み込時や、発音する時に無意識に使っています。力がないと飲み込みづらくなったり、滑舌が悪くなります。
口腔内の水分量を測るものです。口腔内が乾燥状態にあると、飲み込みづらくなったり、口臭の原因、衛生状態が悪くなり誤嚥性肺炎の原因につながります。
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